それまで見向きもしなかったのに、世界遺産になると急に人気が出るというのも日本人の特性ですね。
休日に行くと混んでるだろうから、平日に行ってきました。
休日に行くと混んでるだろうから、平日に行ってきました。
羽田から女満別空港へ。車なしは流石に無茶なので、レンタカーを借りて少し走ると早々に北海道らしい光景が。駐車できるスペースがちょこちょこあるので、撮影には困りません。
朝いちの飛行機だったので、空港に着いたのが9時過ぎ。早過ぎるので途中で網走刑務所へ。名物(?)の監獄飯は、「この値段出してわざわざマズい飯食わなくても……」という感想。
網走市内を抜けて第一の目的である無人駅巡りです。まずは鱒浦駅。網走市内からちょっと北上すると、右手に見えてくるので駅の先にある空地っぽい場所(多分、ほんとは空地じゃない)を拝借して車を停めます。
何人か、やっぱり写真を撮ってる人がいました。
平日なのになあ。人のこと言えないけど。
味のある木造駅舎にコンクリの隙間から雑草が生えたホーム、海と森に挟まれた線路、今回の無人駅の中ではピカいちでした。
次の藻琴駅は、網走市内に近いこともあってなのか、駅舎自体は鱒浦に負けない古さを感じさせる割に、周囲の雰囲気などにも合わなくていまいち。
ここも駅舎内に喫茶店がありましたが、予定では次の北浜で行くつもりなのでスルー。
有名な北浜駅です。
説明の必要がないほど有名な駅ですね。富山の横江や徳島の坪尻ほどの味わいがないのは、駅舎内に喫茶店があるため【無人】という感じがしないからでしょうか。観光バスで見物客がぞろぞろと出てくることもあるので、その辺も情趣を落としている気がします。
写真は左から、駅正面、喫茶店「停車場」内部、停車場から見たホームと海、ラッキーにも入線してきた釧網本線の電車です。
昼食は停車場ランチ850円。値段に折り合う味と量でした。
何しろ広い北海道のこと、東京や神戸の時間と距離感覚では運転できないと思い、13時過ぎには北浜駅を後にし、途中、原生花園などに寄りながら知床を目指します。
宇登呂までもう少し、という場所にあるオシンコシンの滝は、道路からすぐそこにある壮大な滝。滝に近づくと飛沫が凄いので、夏は涼しくていいかも。
宇登呂のホテルにチェックインしたものの、日没までもう少しあったので海に沈む夕焼けを見ようと歩いてオロンコ岩へ。
「岩、だと……?」と呟きたくなるような威容で、トンネルに入らず左側に行くと駐車場と階段が。その階段がまた急で、まさかこれを登るのか、と疑いたくなるような急斜面。
それでもやはり、夕景を撮ろうとカメラを構えている人が結構いて、実際に素晴らしい景色でした。知床に行くなら、是非ともお勧めしたい。それも夕方。
全てを回りきれるはずもないので、その他の知床の有名な景観や見所については斜里町のサイトが詳しいです。
2日目のメインは知床五湖です。
10月中旬までは植生保護期間なので、大ループはレクチャーを受けた上での有料になりますが、折角行くのだからやはり一湖から五湖まで全部見たいですよね。
今年は熊の発見が少ないらしいので、ちょっと安心しつつ、こんな感じの道を歩きます。天候にも恵まれて非常に気持ちのいい散歩に。
まぁ、散歩というにはハードな道ですが、全部回っても1時間から2時間、だいたい90分で回れます。
これは、えーと、多分五湖。あれ?四湖かな?まあいいや。
とにかくこんな感じのきれいな湖が次々に現れます。
五湖から逆順に回って、一湖で無料の木道と合流します。良かったのは四湖と三湖かな。なのでやはり大ループがお勧め。
ネイチャーセンターの売店で熊肉バーガーを食べ、昼過ぎに出発、雲の中で視界は良くなかった知床峠を通り羅臼の町へ。知床五湖から1時間程度です。
ただ、この羅臼が……いや、海やお土産はいいんですよ?でもね、期待していたマッカウス洞窟のヒカリゴケが……写真も撮ってません。根室振興局のサイトでは光って見えるそうですが、実際はまったく。「ヒカリゴケ」とある看板も折れて倒れてるし、入り口の所にある松浦武四郎の顕彰碑の方が勉強になったくらい。
がっくりしつつ宇登呂に戻る途中で鹿が。
観光客が誰もいなかったんですが、降りて撮影していたらそれを見た人たちが次から次へと。最終的には4〜5組くらいが鹿に群れるという、鹿と人間とどっちが見物客なのかわからない光景に。
ヒカリゴケはがっかりだったけど、鹿が見れたからまあいいか。
3日目は最終なのと天候も良くなかったので、あまり無理な行程を組まず「神の子池」→「摩周湖」→「900草原」→「屈斜路湖」→「美幌峠」で女満別空港へ。
神の子池と摩周湖は4kmくらいしか離れてないはずなのに、繋がってる道がないので一度大きく戻るかたちになり、1時間くらいかかります。その上、道道1115からダートに入ると広さはあるものの、もの凄い凸凹道になるので、行こうとしている人は注意を。
ただ、それでも行く価値はあります。残念なことに観光客が多く、神秘的とは言い難い雰囲気になってしまっていますが、湖底に沈んだ倒木が水深5mにある、というのが信じられないくらいの透明度。
写真の奥が駐車場から真っ直ぐ来た場所ですが、そこから上りつつ池を回って反対側、この位置から見るのがもっとも青く見えました。ただ、向こう側に人がいる と湖面がきれいなだけにくっきりと人が映り込んでしまうので、いなくなるタイミングを見計らう必要があり、写真撮影には根気が必要かも。
小さな池なのでそれほど時間はかからず、こんな感じの道を通って摩周湖へ。
前述の通り、来た道を戻って緑駅と札弦駅の中間あたりで国道391に合流、そこから戻る形で摩周湖ですので、地図上の距離と実際の時間が大幅に違います。第一展望台まで確実に1時間はかかりますので、予定を組む場合は慎重に。
摩周湖は駐車場や店などがある第一より、駐車場しかないけど第三展望台の方がお勧め。何にも邪魔されずに雄大な景色を楽しめます。
が、やっぱり霧。なので掲載できるほどの写真は撮れませんでしたorz
その後は900草原で遅めの昼食、口蹄疫の関係で全体は回れませんでした。屈斜路湖、というか和琴半島から屈斜路湖を見て、美幌峠へ。
実は今回のルートで一番お勧めできる場所はここだな、と思いました。
美空ひばりの歌が大音量で流されてるのには閉口しましたが、景色はここが最も良かった。
360度見渡せ、屈斜路湖まではっきり。ここも夕方でしたが、何しろ360度開放なので朝来ても良さそう。
今回、身に染みたのは「北海道は何となくの距離感覚で運転してはいけない」ですかね。余裕を持って予定を組んだので、どの目的地でも「到着時間はこれくらいの予定だけど、まあ30分前には着くだろ」と思っていたら実際に予定時間にしか到着できなかったと言う。
ああ、あと夜の運転にはご注意。女満別空港へ向かう道ですら街灯が一本もなく、上り下りでその先が真っ直ぐなのかカーブなのかわからない、というジェットコースターというかスペースマウンテン気分がナチュラルに味わえます。
朝いちの飛行機だったので、空港に着いたのが9時過ぎ。早過ぎるので途中で網走刑務所へ。名物(?)の監獄飯は、「この値段出してわざわざマズい飯食わなくても……」という感想。
網走市内を抜けて第一の目的である無人駅巡りです。まずは鱒浦駅。網走市内からちょっと北上すると、右手に見えてくるので駅の先にある空地っぽい場所(多分、ほんとは空地じゃない)を拝借して車を停めます。
何人か、やっぱり写真を撮ってる人がいました。
平日なのになあ。人のこと言えないけど。
味のある木造駅舎にコンクリの隙間から雑草が生えたホーム、海と森に挟まれた線路、今回の無人駅の中ではピカいちでした。
次の藻琴駅は、網走市内に近いこともあってなのか、駅舎自体は鱒浦に負けない古さを感じさせる割に、周囲の雰囲気などにも合わなくていまいち。
ここも駅舎内に喫茶店がありましたが、予定では次の北浜で行くつもりなのでスルー。
有名な北浜駅です。
説明の必要がないほど有名な駅ですね。富山の横江や徳島の坪尻ほどの味わいがないのは、駅舎内に喫茶店があるため【無人】という感じがしないからでしょうか。観光バスで見物客がぞろぞろと出てくることもあるので、その辺も情趣を落としている気がします。
写真は左から、駅正面、喫茶店「停車場」内部、停車場から見たホームと海、ラッキーにも入線してきた釧網本線の電車です。
昼食は停車場ランチ850円。値段に折り合う味と量でした。
何しろ広い北海道のこと、東京や神戸の時間と距離感覚では運転できないと思い、13時過ぎには北浜駅を後にし、途中、原生花園などに寄りながら知床を目指します。
宇登呂までもう少し、という場所にあるオシンコシンの滝は、道路からすぐそこにある壮大な滝。滝に近づくと飛沫が凄いので、夏は涼しくていいかも。
宇登呂のホテルにチェックインしたものの、日没までもう少しあったので海に沈む夕焼けを見ようと歩いてオロンコ岩へ。
「岩、だと……?」と呟きたくなるような威容で、トンネルに入らず左側に行くと駐車場と階段が。その階段がまた急で、まさかこれを登るのか、と疑いたくなるような急斜面。
それでもやはり、夕景を撮ろうとカメラを構えている人が結構いて、実際に素晴らしい景色でした。知床に行くなら、是非ともお勧めしたい。それも夕方。
全てを回りきれるはずもないので、その他の知床の有名な景観や見所については斜里町のサイトが詳しいです。
2日目のメインは知床五湖です。
10月中旬までは植生保護期間なので、大ループはレクチャーを受けた上での有料になりますが、折角行くのだからやはり一湖から五湖まで全部見たいですよね。
今年は熊の発見が少ないらしいので、ちょっと安心しつつ、こんな感じの道を歩きます。天候にも恵まれて非常に気持ちのいい散歩に。
まぁ、散歩というにはハードな道ですが、全部回っても1時間から2時間、だいたい90分で回れます。
これは、えーと、多分五湖。あれ?四湖かな?まあいいや。
とにかくこんな感じのきれいな湖が次々に現れます。
五湖から逆順に回って、一湖で無料の木道と合流します。良かったのは四湖と三湖かな。なのでやはり大ループがお勧め。
ネイチャーセンターの売店で熊肉バーガーを食べ、昼過ぎに出発、雲の中で視界は良くなかった知床峠を通り羅臼の町へ。知床五湖から1時間程度です。
ただ、この羅臼が……いや、海やお土産はいいんですよ?でもね、期待していたマッカウス洞窟のヒカリゴケが……写真も撮ってません。根室振興局のサイトでは光って見えるそうですが、実際はまったく。「ヒカリゴケ」とある看板も折れて倒れてるし、入り口の所にある松浦武四郎の顕彰碑の方が勉強になったくらい。
がっくりしつつ宇登呂に戻る途中で鹿が。
観光客が誰もいなかったんですが、降りて撮影していたらそれを見た人たちが次から次へと。最終的には4〜5組くらいが鹿に群れるという、鹿と人間とどっちが見物客なのかわからない光景に。
ヒカリゴケはがっかりだったけど、鹿が見れたからまあいいか。
3日目は最終なのと天候も良くなかったので、あまり無理な行程を組まず「神の子池」→「摩周湖」→「900草原」→「屈斜路湖」→「美幌峠」で女満別空港へ。
神の子池と摩周湖は4kmくらいしか離れてないはずなのに、繋がってる道がないので一度大きく戻るかたちになり、1時間くらいかかります。その上、道道1115からダートに入ると広さはあるものの、もの凄い凸凹道になるので、行こうとしている人は注意を。
ただ、それでも行く価値はあります。残念なことに観光客が多く、神秘的とは言い難い雰囲気になってしまっていますが、湖底に沈んだ倒木が水深5mにある、というのが信じられないくらいの透明度。
写真の奥が駐車場から真っ直ぐ来た場所ですが、そこから上りつつ池を回って反対側、この位置から見るのがもっとも青く見えました。ただ、向こう側に人がいる と湖面がきれいなだけにくっきりと人が映り込んでしまうので、いなくなるタイミングを見計らう必要があり、写真撮影には根気が必要かも。
小さな池なのでそれほど時間はかからず、こんな感じの道を通って摩周湖へ。
前述の通り、来た道を戻って緑駅と札弦駅の中間あたりで国道391に合流、そこから戻る形で摩周湖ですので、地図上の距離と実際の時間が大幅に違います。第一展望台まで確実に1時間はかかりますので、予定を組む場合は慎重に。
摩周湖は駐車場や店などがある第一より、駐車場しかないけど第三展望台の方がお勧め。何にも邪魔されずに雄大な景色を楽しめます。
が、やっぱり霧。なので掲載できるほどの写真は撮れませんでしたorz
その後は900草原で遅めの昼食、口蹄疫の関係で全体は回れませんでした。屈斜路湖、というか和琴半島から屈斜路湖を見て、美幌峠へ。
実は今回のルートで一番お勧めできる場所はここだな、と思いました。
美空ひばりの歌が大音量で流されてるのには閉口しましたが、景色はここが最も良かった。
360度見渡せ、屈斜路湖まではっきり。ここも夕方でしたが、何しろ360度開放なので朝来ても良さそう。
今回、身に染みたのは「北海道は何となくの距離感覚で運転してはいけない」ですかね。余裕を持って予定を組んだので、どの目的地でも「到着時間はこれくらいの予定だけど、まあ30分前には着くだろ」と思っていたら実際に予定時間にしか到着できなかったと言う。
ああ、あと夜の運転にはご注意。女満別空港へ向かう道ですら街灯が一本もなく、上り下りでその先が真っ直ぐなのかカーブなのかわからない、というジェットコースターというかスペースマウンテン気分がナチュラルに味わえます。