裁判長は、中川了滋。
確かに実名入りで「ヤブ医者」と書くのは【常識的には】よくないことだけど、いったいどうやってひろゆきがヤブ医者かどうかの事実を確認するのか。
事実確認ができない以上、削除するべきなんでしょうか。
疑わしきは罰せずの論理で、事実確認できないものは削除、をしていたらネット上どころかどんな場所でも発言なんてできないのではないかと思います。
誤報をした新聞やTV局は「すいません」で済まされていませんか?
マスコミは「明らかに事実ではない」報道をしても許され、2ちゃんねるは許されないんですか?
事実ではない情報を流すことは罪、とまでいくかどうかはわかりませんが、少なくとも許容されることではないでしょう。
事実かどうか確認できない情報を流すことは罪、であるのなら、コメンテーターはもっと注意して発言するべきでしょうね。憶測や偏見だけで発言している人が大半ですし、そもそも仕事の性質上「コメント」を求められているんですから、発言内容の大部分は「予測」になることが多いはずですし。
訴えた側もどうかしているのでは。
ヤブと言われない医者になればいいだけの話です。
2ちゃんねるに「N会社は○○の技術を導入していないから発注しない方がいい」と書かれて、N会社が告訴したら認めるんですか?
もちろん、ヤブ医者という言葉はその基準が明確でなく、技術導入しているかどうかのように事実判定が可能なものとは違います。
明確でないということは裏づけを取りようがありません。
だから医者の選択にはみんな苦労しているわけで。
人命を預かるということから忌避されていますが、医者だって営利でやっている以上世間からの厳しい目に晒される必要はあるはずです。
上の例で言えば、明確でないヤブという定義によって信じずに通院を続ける人はいるでしょうから、N会社のように裏づけを取れることに対してよりも被害は大きくない可能性があります。
本当に患者のことを考えて、ろくすっぽ説明もせず尊大な態度で金を貰っているにも関わらず下に見る、というようなことをしていなければ通院する人は減らないはずですよね。
明確でないからこそ人は医者の選択に口コミを活用します。
忌避されていることによって、情報を集めようがないんですから。
ならば、新しい患者だって減らないでしょう。
患者を見下すような態度をとったりしない、ちゃんとした治療を行う、患者に信用してもらえるような行動をとっていれば、それらは口コミで、引っ越してきて医者を迷っているような人たちにも伝わります。
訴訟を起こしたということは、その自信がなかったんでしょうね。
それに加えて、医者という職業の神聖視によって「医者に対しての悪口雑言は許さない」という気持ちもあったかも知れません。
常に「先生」と呼ばれていると、そういう気持ちになるものです。
私は相当な数の持病を持っているので、医者には縁があります。
子どもの頃に大病で入院もしていますし。
だから、いい医者もいることはわかっていますし治療に感謝もしています。
でも、こちらだってお金を払っているんです。
無料で治してもらったわけではありません。
支払いに対する正当な治療という商品を受け取ったに過ぎません。
2ちゃんねるはROMっていますが、別に住人というわけではありませんし、2ちゃんねるを盲信もしていなければ、絶対に擁護するという気もありません。
危惧しているのは、この判決によって更に医者という職業に対する遠慮が強まり、治療―設備や接客も含む「商品」に関する情報がより得難くなってしまう、ということです。
ヤブ医者呼ばわりしたことは、事実であるかどうかがわからない以上、やはり絶対に正しい行為だった、とは言えません。
けれども、今回の判決には納得できませんし、医者に対する情報不足が加速されることを憂うべき事態を引き起こした、と思います。
もう一度。
今回の裁判長は、
中川了滋
です。次の国民審査までの判例楽しみです。