卑怯な人間ってのは吉本ばななのことを言う。

2009年9月18日

diary web/computer

「私が人脈持ってる人間だとわからないの!?」…吉本ばなな氏のエッセイを紹介したサイトが話題に(痛いニュース(ノ∀`))

言えることは、吉本ばななが卑怯な人間だってこと。

エッセイで居酒屋の店長を攻撃するってさ、相手は何も反論できないわけじゃない? それってかなり卑怯だよね。書いてあることが事実かどうかすらわからないんだから。

つまり、

もちろんビールやおつまみをたくさん注文したあとで、

は、本当に頼んだかどうかわからない。もしかしたら、一人1杯とつまみ4,5品なのかも知れないし、晩酌セットみたいな、生+つまみ3品で1,000円みたいなのかも知れない。
或いは、ピッチャー1、つまみ3品だけど8人くらいで行ったのかも知れない。
とにかく事実がわからない。言い方からして、単なる吉本の自己弁護にしか見えないことだけは確かなのだけれども。

突然店長というどう考えても年下の若者が出てきて

年上とか年下とか関係ないし。作家なんてあやふやな商売を七光りでやってるだけの吉本より、社会に出てただでさえ大変な客商売の中で更に体力的に辛い居酒屋の店長やってる時点で、年下だろうがこの店長の方が社会人としてはよほど上

店長には言わなかったが、もっと書くと実は

店長に言わなかったことを、わざわざエッセイで書くってのがこれ以上ないほど卑怯なやり方。
言ったところで、対応は変わらなかったと思うけど。

みな怒るでもなくお会計をして店を出た。

これも本当かわからない。もしかしたら、店長は平身低頭で言葉を尽くして礼儀正しく「お願い」をしたのかも知れない。ていうか多分そうだと思う。チェーン店の店長なら尚更だ。
それなのに、吉本他数名は恐らくぶつくさ文句を言いつつ、嫌な態度で叩きつけるように金を払って出て行ったのだろう。

とまあこんな風に、それが事実であるかのように書いても吉本はそれに反論できない。だってこのブログ、コメントもTBも許可してないから。

同じことを相手である居酒屋店長が反論できない商業書籍でやったってことでしょ。

そして問題の箇所。

もしも店長がもうちょっと頭がよかったら、私たちのちょっと異様な年齢層やルックスや話し方を見てすぐに、みながそれぞれの仕事のうえでかなりの人脈を持っているということがわかるはずだ。

バカもここまで来ると、怒りを通り越していっそ清々しさを感じる、ところも通り越して、ぐるっと回って更に怒りを重ねる、と言ったところ。
作家というのは皆、こうまで傲慢なものなだろうか。そんなことはないと思うが、そう思われてしまっても仕方ない。
社会経験がないから、組織の歯車になったことがないから、我慢したことがないから、色々な理由がありそうだが、とにもかくにも、作家全体のイメージを壊してしまったことは間違いない。

何となく。
件の店長に代わって、事実をお伝えしておこうと思う。
以下が真相である。

「最初にオーダーされたのは、瓶ビール3本と500~800円のつまみ4品でした。グラスは恐らく6本だと思います。6名様でのご来店でしたので。

しばらくしてあまりにも追加がなかったため、マニュアルに則って『何か追加はございますか』と尋ねに行ったバイトの子に、吉本様は、『グラスが足りないから』と言って持ってくるよう仰いました。来店されてから1時間以上も経つのに今更言って来るのはおかしいなと思いつつも、最初にグラスを運んだ店員とは別の店員だったので、誰かが運び間違えたのだろうと考え、グラスを追加したようです。

が、店内を巡回していた店員が、『あそこの席、やたらとグラス出てるし、見たことないワインが置かれてるんだけど』と言い出しました。
私がすぐに確認し、当店で扱っていないワインであること、テーブルの上のグラスと人数も確認せずにグラスを運んだことを軽く厨房(もちろん、店内からは見えませんし、声も聞こえません)で注意し、吉本様の席へ伺い、こう言いました。

『申し訳ございませんが、当店ではお客様のお持込はご遠慮頂いております。お持ち帰りになれるよう手提げ袋はご用意いたしますので、ワインはしまって頂けませんか』と。
それに対し、吉本様とお連れ様方が怒り出し、
『自分は吉本ばななだ。知らないのか』
『持ち込み禁止なんて説明を受けてない』
『それくらいの気を利かせられないから、こんな店で働いてるんだ』
『自分たちの人脈を以ってすれば、お前の人生なんか潰せる』

と言い出したのです。
この程度の酔客は日常茶飯事ですので、気を悪くするというようなことはありません。いつも通り、辛抱強く説得を重ねました。

そのうちに飽きてきたのか悪酔いしたのか、『もういい!』と怒鳴ると私を突き飛ばし、レジに向かいながら『払えばいいんだろ、払えば』と瓶ビール3本、つまみ4品の代金として3,000円を置いて出て行きました。

もちろん、足りません。
私は急いで計算をすると慌てて追いかけ、代金が不足していることを言いましたが、それに対しても怒り出し、路上での問答を経てようやく代金を頂きました。
さすがの私も呆気に取られてしまい、しばらく後姿を見ていたのですが、吉本様ご一行様は、数軒先辺りで例のワインを取り出し、ラッパ飲みを始めました。場所が場所とは言え、路上でワインを6名で回し飲みするというのはさすがにそうそう見かけません。

客引きたちも呆れ顔や苦笑しながら見ているだけでした。
この店で店長職に就いてから5年ですが、持ち込みを見咎められ、ここまで傍若無人な態度を取るお客様というのはそうそういらっしゃいません。そういう意味ではいい経験をしたとは思っています。

え? 店ですか?

店名までは言えませんが、全国に400店舗以上を持つ全国チェーン店です。私はその池袋店で店長をやっております」

吉本のエッセイとこちらと、どっちが本当かなんて、わかりゃしない。それを、代金取って販売してる書籍でやるってんだから、豪気にも程がある。