シンプルに写真を楽しむ。(初心者向けのカメラ選びについて)

2019年4月23日

diary Rollei35 カメラ α900

Simplicity by Ken Rockwell

いつの間にか写真ではなく、カメラに意識が向いているというのはアマチュアが陥りやすい罠だと思う。

カメラ本体って、そんなに重要?

プロでもシンプルな人はいるけど、だがプロはプロである限り必要な機材というものもあるし、撮影する対象によっては50mm単焦点だけではどうにもならないという仕事もあるだろう。
例えばマクロ撮影専門な人(動植物とか昆虫とか)、スポーツカメラマン、野生動物(特に野鳥)など。
ただ、価格.comの掲示板などを見ると、アマチュアに限ってカメラの機構の話とか、一見してもわかりっこない画素数の話とか、訳のわからない単語や文言を連ねてドヤ顔している人が多い。

線が細くて〜とか、色味が〜とか、絵作りだの発色だのカリカリだの何だの、いやお前らブラインドテストしたら絶対わからんだろ、と。
あれ見てると、「何、お前ら全員アキバの看板サイズに印刷したり、100インチ8K対応とかの化物モニタ使ってるわけ?」とツッコミを入れたくなる。
普通に私用で持つモニタなんて27インチ程度だろうし、そのレベルで見るならAPS-Cだろうとフルサイズだろうと、NikonだろうとSONYだろうと違いなんてわかりっこない。
よく比較してあれこれ言っているレビューも見かけるけど、あれもどうせ他人の写真をブラインドテストされたら絶対にわからない。

カメラ選びは自分で。

カメラ選びでは絶対にプロ以外の言葉を聞いてはいけない。
特にアマチュアでカメラ趣味だとか、俗に言うハイアマチュアの意見に耳を傾けてはいけない。彼らの言っていることは100%自分にしか通用しない言葉だと思った方が良い。
これからカメラを買いたいと思っている人は、まず見た目で「いいな」「欲しいな」と思ったものを2〜3選ぶべき。
そうしたらそれらを手に取って、手に馴染むかどうか、自分の手の大きさや指の長さ・動きに良い位置にボタンなどがあるかどうか、それでしっくりきたものを買う。
それだけでいい。
画素数だの撮像素子だのレンズの種類だの、そんなものはどうでも宜しい。
フィーリングで欲しいと思って、手に持った時にしっくりくるカメラこそが、常に手に取って撮影するカメラになる。

Rollei35

これは前回の記事で書いたのとはまた別の話で、写真そのものに意識を向けており「かつ」機構にも詳しい、のなら良いのだけれども、ということだ。

この記事を見つけた時、自戒の意味も込めて記しておかなくては、と思ったのでこうして記事にしている訳だけれども、よく思い返してみるとそもそも自分はそんなにカメラもレンズも持っていなかった……。
使っている機材はもう8年使っているα900+Planar T*85、これだけ。
最近はそろそろマクロレンズ欲しいなあと思っているものの、まだ手が出せないでいる。

その代わりに購入したのがこれ。
Rollei35、ドイツ製造型。
拘った訳ではないが、とにかく小さくて持ち歩きやすいものが欲しかったことと、後期のシンガポール製はファインダーが見辛いので、念の為確認してみてこれだな、と思ったものを購入した。
下部の巻き上げクランク部分も金属製だけどロゴは太いし製造番号は35xxx番台、圧板のバネやスプールなんかも初期型のものではないので、恐らくは「そろそろ人件費もコストもかかるからシンガポールに拠点移そうかなー」というくらいの時期のものではないかと思う。
最初期はこの背面のロゴに「Rollei」だけでなく「ZEISS GOSSEN COMPUR」と続くとのこと。どんだけ売り込みたいんだ。

最近はこのRollei35ばかり使っていて、αの出番がありません。だって重いんだよ、あいつ。まあ、こっちはこっちで決して軽くはないし、フィルムだから現像代とかがかかるけど。

ちょうどそんなタイミングだったこともあって、前述の記事が響いたのでここに書いてみた。日本語訳はこちらが良いかと。

シンプルということ by Ken Rockwellを日本語に訳した(Blue-Periodさんの日記)