散歩の時間と通勤通学時間

2022年10月8日

walking japan

 このブログは「walking_japan」というカテゴリを作っていることもあって、散歩やら遠出やらの投稿なんかもしてる。

つまりそれだけ散歩とか旅行先で歩くことが好きなんだけど、寄る年波には勝てず、最近はもう近場をちょっと歩く程度で割と疲れてしまう。

十年ちょっと前は出張先で仕事終わりに寂れた神社を探して何キロもほっつき歩いたり、地元の人も行かないような山奥までスーツ姿で行ったりしたものだけど、もうね、無理。

そんなことを思い出していたら、ふと「小学校も中学校も遠かったなあ。子供にあの距離歩かせるって、鬼じゃね」とつい昔のことを。

実際、何キロ歩いていたか。

で、実際に測ってみたら小学校は2kmちょっと、中学校は3km。中学校では4kmを通ってた同級生もいた。更にきつかったのは、中学校では運動部に入っていないと自転車通学が許可されていなかったこと。なので、中3の夏休みで部活を引退してからの半年は歩いて通ってた。

もう周囲の風景も忘却の彼方なのでぼんやりとも思い出せないけど、今思うとよく通ったなと。若さって素晴らしい。

その反動で「高校だけは近場に通ってやる」と決意したので自宅から500mの高校へ行った。とはいえ田舎のこと、当時はおかしいと思わなかったけど、舗装されていない土の道と田んぼの中の畦道が通学ルートだったから、電車通学の同級生が途中で何かを買ってきたりしているのを見ると何だかかっこいいと思ってしまっていた。

なにせコンビニもなかったんでね。一番近い商店(商店ですよ、商店。スーパーとか小洒落たものなんてなかったんだから)でも歩いて10分はかかったからさ。

都会に来た田舎者。

そんな田舎出身者だから、大学で東京に来てからは都会を感じられる散歩が楽しかった。ビルの間を歩くなんて体験が初めてだったし。無駄に日比谷とか池袋とか浅草とか歩き回ってた。うーん、一体何が楽しかったのだろうか、当時の自分は。


でもコンクリートジャングル(古い)なんて歩いてたって、そりゃ飽きるよね。
年をとるとやっぱり子供の頃の原風景が懐かしくなって、出張するたびに田園や里山、自然に近い景色を探し求めてふらふら。

ただね、そういったほっつき歩きって相当な距離歩いても楽しいのよ。

柏たなか駅から利根川行って柏の葉キャンパスまで歩くなんて休日を丸一日使って散歩しても、楽しい。


使わされる時間と使いたい時間

これが通勤となると、10分でも苦痛。30分なんてとんでもない。1時間なんて正気の沙汰とも思えない

行かざるを得ないところに「行かされる」ことと、行きたいところに「行く」ことは違うよね。そう考えると、リモートワークで「通勤」という人生で最も無駄な時間を使わずに済むようになった昨今の風潮は、とても宜しいと思う。それでも「部下が働いている姿を見渡して自分の地位を確認して悦に入る」部長とか役員がいる会社が、無駄な時間を使わせようとしているみたいだけど。嫌だよね、そういう管理職がいる会社って。

で、その行きたいところに行くことすら、足腰に来るようになったことが悲しい訳ですよ……ほんと、若さを維持する努力を怠ると駄目だわ。