日本のみならず各地の神話や物語を小学生の頃から読み漁っていたけれども、世の中には読みきれないほどの話がある。
唐宋伝奇集(上)
白い猿の妖怪-補江総白猿伝-、敵討ち-謝小娥伝-などのあまり聞かない話から、倩娘の魂-離魂記-、邯鄲夢の枕-枕中記-、鳴珂曲の美女-李娃伝-など有名なものまでありますが、大体の話は日本の物語にも形を変えて出てくるようなもの、教科書に掲載されているようなものが多いのでとっつきやすいかと。
圧巻なのは200ページの本文に対して訳註が100ページ。恐ろしいことに201〜300ページまでが訳註なんですが、加えて本文中にも必要に応じて長安復元図なども掲載されているため勉強にもなります。
注意したいのは岩波文庫の赤なので、文字が非常に小さいこと。
購入した大学時代は視力が2.0を超えていたので余裕でしたが、老眼になった今読もうと思ったら老眼鏡必須、それでもまだ読みづらい。
電子版は出ていないようですが、自分が持っているのは赤なのでリンク先にある「ワイド版」の方を買った方が良いです。